Over the Hills and Far Away: サイクル事業を廃止したグラファイトデザインの決算が酷い内容だった

2016/05/15

サイクル事業を廃止したグラファイトデザインの決算が酷い内容だった

自転車フレーム等製造販売を、将来的にも大幅な収益向上は困難であると判断し平成28年2月29日をもって休止した㈱グラファイトデザイン7847から株主総会のお知らせが届きました。

中身を見てみたらとんでもない数字が並んでたので記事にします。


当事業年度の業績
売上高:  2,770,981千円(前期比31.1%減
営業利益:   62,146千円(前期比93.4%減)
経常利益:   47,683千円(前期比95.4%減)
当期純利益: 16,131千円(前期比97.6%減)

ボトムラインで前期比97.6%の減益です・・・
サイクル事業の整理損の特別損失4,600万円が効いてか、リーマンショック後の2012年決算より悪い数字です。そもそも営業利益率が低すぎる・・・

こんなに不調だったとは知らなかった。株主だったことを忘れるほどにほったらかしなのでw
そんな業績なので株価も当然下り坂ですね。絶賛、含み損!!


減益の理由
・円高

・ゴルフ業界、一昨年4月の消費税増税を端緒として個人消費が低迷し買い控えが続き、新製品を
 中心としたゴルフクラブ等の販売が低調に推移

・各ゴルフクラブメーカ-は在庫調整を行いながら確実に販売できる数量のみ生産するという販売
 戦略に転換しており、また、景気回復の遅れがみられ、業界を取り巻く環境は引き続き厳しい
 状況 

・ゴルフシャフト等製造販売事業の受注量の拡大に傾注してたが、主力商品でもある自社ブランド
 シャフト(Tour  AD)の2016モデルの初期ロットの受注が例年に比べて大きく想定を下回り、売上
 高及び営業利益が減収減益



メテオランチ等の名フレームを作り出しながらも惜しまれながら休止になったサイクル事業で培った技術ノウハウは、今後のカーボンパイプ製品等の 新分野開拓に役立てていくそうです。
国内の自転車ブームに火が付き始めた中の休止には疑問符がついたのですが、本業が苦しい内容だったんですね。

新聞屋は、ドローンの骨組みや、杖等のようです。
個人的には、車いすに使ったらグラファイトデザインのカーボンのパイプ強みが生きるような気がするんですが。軽さと振動吸収性を備えた車いすが介護保険適用でなんと一割負担!なんてね。

配当は、保険の積立金と内部留保を取り崩して20円を維持するようです。株主還元を意識してるようでここは評価できますね。配当を通じて信頼関係を気づくというのが僕の考えです。キャッシュフロー計算書をPDFに載せて無いのが気に入らないですが。
自己資本比率82.4%と財務はまだまだ健全です。

株価の下落を受けて、配当利回りは、5.22%ですw

サイクル事業、地元企業の応援で買った株式で、もう持ってる理由は半分なくなったのですが、
NISAで買ってしまってるので損益通算できません・・・ずっと塩漬けにしとこうと思いますw

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