Over the Hills and Far Away: 女子クライムに行ってきた。

2012/11/24

女子クライムに行ってきた。

女子をヒルクライムに連れて行って来ました。タイトル略したけど、決して女子に登ってきたわけではありませぬ。

男子による女子のための初めてのヒルクライムをご案内してきました。
色々な案(まとめた記事はこちら)をいただいたけど、結局奥多摩に行って来ました。

結果としては、恨まれたと思う。

荒川サイクリングロードには無い自然と山岳特有の辛さを存分に味わってもらおうと考えたルートがこちら。

距離:66.9km
獲得標高:1,766m

やり過ぎた…( ;´Д`)

実際に走ってから気づきました。
ルート作成時にせっかくだし登っておりてのピストンはつまらないよなぁ、周回ルートが面白いんじゃ!?と閃いて、細かいこと気にしなかったらこうなりました。
冷静に考えたら初めてのヒルクライムで1,700mは登りすぎだよな。奥多摩は1回走ったことあって、緩い坂ばかりとうイメージを持ってたけどそうでもなかった。

今回の被害者のスペックは、
・ロードに乗り始めて3ヶ月
・最長走行距離は60km
・フラペ
・ちょっとした坂しか走ったことない
以上
被害者A
これを考慮したら普通は上記のルートを組まない。
あの時の俺はどうかしてたんだ、今じゃ反省してる。


ライド詳細


2週間前のことなのにもう記憶が薄れてきてる…
拝島駅まで輪講できてもらって車でピックアップ、奥多摩月夜野駐車場へ向かった。

スタート地点がいきなり見晴らしの良い所なので、「見るな!」と一喝し開けていない場所に駐車。
ヒルクライムの醍醐味として頂上からの景色は、自分の脚で登ってから見てもらいたいからね。

スタートするべく準備。
自転車を下ろし、ボトル、ライト、サイコンなどを取り付け。
今度は自分の準備でグローブ、ウインドブレーカー、アームウォーマー、サングラスと
スタンバイしていく中であるものが見つからないことに気づいた。
そんなはずは無いと車の中を隈なく探したけどやっぱり見つからない・・・

ヘルメット忘れた!!!
自転車乗りとしてあるまじきミスである。

中止…ということも考えたけど、せっかくここまで来てもらってるのにそれは申し訳ないと思って
超安全運転で走ることにした。30km/h以上は絶対に出さないと心に決めて。
これで死んだら情けないな、エンゾのこと馬鹿にしてたのにまさか自分がやる羽目になるんてと
考えて手苦しかった。
車で移動すると必ず何か忘れる癖、本当に直さないとな。ブルベの時はアイウェア忘れた。

月夜野駐車場から奥多摩湖へといきなり下り。
いつもは楽しいダウンヒルだけど、恐怖と不安から全然楽しめなかった。
ヘルメット大事です。

被害者Aは、下りも初めてだったのでゆっくりのスピードがちょうど良かったようだ。
ビビってあまり走れないかな?と思ったけどちゃんと下ハン持って乗れてた。

下ってから小菅村までアップダウンが続いた。
ちょっとした登りがやはりキツイようで、急激にスピードが落ちてた。
まだまだ先は長いのでマイペースを保ってもらうべく後ろについたりしてみた。

小菅村のチャーちゃんまんじゅうが美味いと聞いてたので楽しみにしてけど、
小さな店舗のシャッターは降りてた(・_・;) シーズンオフだからなんだろうか。

左折して鶴峠を目指す。
今回のルートは、中ボス鶴峠ラスボス都民の森だと思ってけどそうでもなかった…
もっと細かく調べておけばよかった。

鶴峠、頂上手前500mぐらいが勾配13%とかあって笑った。
それまで足を付くことなく頑張っていた被害者Aだったがついに自転車を降りた。
俺もキツかったからしょうがないw

自転車押してちょっと歩いたら回復したらしいので、リスタートしようしたけど
10%超えで乗ろうとするとコケるとよと忠告。フラペだから大丈夫かも知れないけど念のため。

なんとか鶴峠登頂!
 
峠らしい看板は無く、バス停のみww
 

恐怖のダウンヒルを経て、花の里でランチタイム。
 
グーグルマップで見ただけだったので潰れてないか不安だったけど、あって良かった。
無かったことを考えてパワージェルたくさん持って行ってたけど。

この里芋がとても美味かった!おかわりしたいぐらいだった。

蕎麦は普通だった。
近所の子供達が遊びに来たりしててとてもアットホームな店だった。
里芋食べにまた行きたい。

店を出て都民の森を目指す。
が、その前にノーマークの関門があった。
甲武トンネルへの登りである。

4.5km平均勾配7%ぐらいだけど、途中15%の直線が数百mあってか弱き女子の足を無情にも削る。
 

イイネ!自然と闘ってるね、遠くから応援。
東京都へ戻って参りました。

予報では17時ぐらいから雨だったけど、ポツリポツリと強くなってきた。
ゴールの月夜野駐車場まではあと15kmぐらい残ってる。13kmは登りっぱなしだし、
被害者Aの足もそうとうキテるようでペースが悪い。
雨で濡れちゃ悪いなと考え、自分1人で車を取りに行って迎えにくることにした。
途中にあった喫茶店の前でDNFを薦めた。戻ってくるまでここで待っていてもらおう。

ゴールまで行けずに、とても悔しそうだった。これだけのコースを走ってきて大したもんやで。
自分が乗り始めて3ヶ月と同じ立場だったらちょうどいい理由ができたと喜んで止めてる。

スマフォ、財布、コンデジ等を預け、軽量化して出発。
ヘルメットも借りたので、やっと全開で走れる!雨だけどw

「じゃ、行ってくる!」と勢い良く走りだしたけど、2つ目の登りぐらいでもうヒーヒー言ってたのは内緒w 都民の森の麓の方はアップダウンが多いんだった。
惰性を使って勢い良く行くところとペースを守るところの読みを外してけっこう疲れた。

旧料金所を過ぎて本降りになってきたけど、登りで体が温まってるから寒くない。むしろちょうどいいぐらいだった。
雨の中登ってて、周りからはストイックなライダーに見られてるのかな思った。実のところは全然違うんですけどね。

早くおうちに帰りたい、一心だった。

13kmぐらいひたすら登ってきて浅間駐車場あたりで「よし、もう少しだ」とウインドブレーカー越しに背中のポケットを触った。
が、感触が変だ。車の鍵が付いてるキーケースの厚みが感じられない。

寒さのせいかと思ったけど、不安になって足を止めポケットをまさぐった…

鍵がない

まさか、そんなはずは無いと考えたが財布と思って預けたのが実はキーケースだったという
事実に気づいてしまった。
「何やってんの!」とブライト艦長の声が聞こえるようだ。

車取りに登ってきたのに鍵を忘れるなんて…
しかもほぼ登り切ったところで気づくなんて遅い。遅い!

どうしようもないので、別れた喫茶店まで下ることにした。
この下りが超寒かった!死ぬかと思った。わりかしマジで。
電光掲示板に出てきた気温は5℃だったけど、雨と風のツープラトン技で体感温度は0℃ぐらい。

早く戻りたいけどスピード出すと寒いし怖いしと濡れ鼠のジレンマ。

歯をガッタガタ鳴らし、足をブルブルを震わせながら必死でブレーキレバーを握り続けた。
半ベソかいても雨が流してくれた。
やっとの思いでお店に着いて衝撃の事実を打ち明け、とりあえず暖を取るべくストーブの前を陣取ったが一向に震えがおさまらない…
Aは、その様子を見て、俺が死ぬと思ってたらしいww

もう登る気力はないのでお店の人にタクシーの手配を頼んだら、
店員さんA「五日市から来るから1時間以上待つよ。呼ぶだけで1万円近くいくよ?」
自分「生きて帰りたいので金に糸目をつけません。」
店員さんB「さらにここから月夜野駐車場までだからかなり高くつくけど?」
自分「かまいません!」
店員A「んんん…じゃあ俺が乗せてってやるよ!」

予想外の返答がきてすぐに反応できなかった。 
本当にビックリした。泣きそうになった。
初対面で、こんなずぶ濡れのアホを駐車場まで乗せてって行ってくれるというのだ。

良いんですか?と再度聞き返し、ご好意に甘えさせていただいた。
人の優しさに触れてた。

駐車場までの道中、おじさんとお店との関係や近くの温泉などのことを話した。
雨で視界の悪い中けっこう飛ばすからしがみついて必死だったけどw 地元の人はすごい。

目的地について、気持ちですとかかってたであろうタクシー代を渡そうとすると
「そんなん要らねえよ。」と突き返された。
本当にいい人だ。
そこにシビれた憧れた。

自分もこうゆうことができる人間になろう。

 
檜原街道沿いの山小屋必ずまた行きます。
お礼を言いに。

本当にありがとうございました。
女子クライム、感動のゴールは無かったが、ある意味とても記憶に残るものになりました。
社交辞令かもしれないが、また登りたいと言っていたので連れて行ってよかったと思う。そう思おう。



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2 件のコメント:

  1. 自分の初クライムが物見山だったことを考えると…拷問すぎるw
    で、shinnosukeさんBMC+eastonはズルイwww車重2kgくらい違うんじゃないすか?

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    1. ですよねww
      山らしい景色とかを味わってもらおうとしたらエスカレートしすぎました…反省。

      アーッ!!確かにそうですねw それぐらいは違うと思います。
      ホイール交換してあげれば良かった。と後の祭りw

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