Over the Hills and Far Away: BRM616アタック奥利根 ~ 臆病風に吹かれてDNF

愛車など

2012/06/20

BRM616アタック奥利根 ~ 臆病風に吹かれてDNF

 BRM616埼玉400kmアタック奥利根
初チャレンジの400kmでしたが、132km地点の通過チェックの道の駅「水上町水紀行館」でリタイアしました。 

脚は十二分に残ってたんですけど、心が…
前日の金曜日まで梅雨の中休みでお天気が続いて、このまま土曜日もいっちゃうんじゃない!?と期待していたが結局天気予報は好転せず。

前日、装備の最終準備をしてて、雨天走行の覚悟をキメてしょうがなくレインウェア
のパタゴニアのトレントシェルジャケットをサドルバッグに放り込んだ。
え?
輪行袋とレインウェアしか入らないんですけど… 詰んだーーーっ!!とか四苦八苦しながらなんとか準備を終えて就寝。
寝坊もせず4時に起床して程なく出発。

雨が降ってない。 これはいよいよ運が向いてきたかと期待をしつつ入間の豊水橋に向かって車を走らせる。
今回は、集合場所を間違えるという同じ轍を踏みはしない。前回は間違えました。はい

5時ちょうどぐらいに着いて、天気の心配をしつつ隣の人と喋りながら準備。
お話した方は、なんと初のブルベでこの400kmを選んだらしい。すげぇ勇気だ…

 ブリーフィング
愛すべき変態たち。あいにくの天気にも関わらず70名も出走したらしい。

対雨装備に不安があるが、冬じゃないし凍えて死ぬことは無いだろうと
腹をくくった。車検を受けていざ出発。

心拍数75%以下になるように抑えて走る。
ペースが合う集団と一緒に走った。坂でちぎれかけても無理に追いかけず
淡々と登った。ウズウズしたけど、400という走ったことない距離を走るつもりなので
慎重に。下りで回す人が少ないようで、下りで追いつけることが多かった。

雨は走ってなきゃ気付かないぐらいの降り具合。「これが降水量1mmかー、イギリス人じゃなくても傘をささない程度だなこりゃ!幸先良いな。」なんて思いながら走ってた。

秩父の手前辺りで本降り気味の雨。たまらず歩道に入ってレインウェアを着こむ。
後ろを振り返ると皆さんもお着替え中だったw

ケチって自転車専用ではなくタウンユースも出来るようなデザインのを買ってあって
初めての実践使用。
 
見せてもらおうか、パタゴニアの性能とやらを。写真は近すぎて参考にならんw

ここで過ちを犯した。
シューズはレインシューズカバー代わりに冬用のdhbのカバーをつけてたんだけど、それを過信&降水量1mmを侮りすぎて、コンビニでもらえるレインシューズカバー(レジ袋)を装着するのを止めてしまったのだ。
このせいで痛い目を見る。

うぇうぇうぇ、ウェット
 
無防備な下半身がびしょ濡れです、いやん。常に動いてるせいか全然気にならないけどね。
ただ、足の裏は気になった。非常に。1時間もしないうちに水の中に足を漬けてるような状態になった…ガッポガッポとても気持ち悪い。シューズカバーをしているせいで水はけが悪く溜まった水が抜けやしない。

高崎元島名町のセブンイレブンでアンパンとワカメご飯おにぎりを補給。9:22

前橋に入る前にブルベとは思えないスピードで走る3人に抜かれたw
信号待ちで追いついたので、興味本意でちょっと付いてって見ることにした。

 
8kmぐらい付いていけたけど、クソ早かった… 35km以上で巡航してた。
牽いてる人は全然息が乱れないし、「背中お借りしてます」って声かけた時
2番目の人の太ももを見て息が詰まった。
オーガが住んでたのだ…
この日の最大心拍数はこのトレインに参加してるときに記録した。
後から聞いたけど、このお二人は有名な方達らしい。
日付を跨いだ17日1,2時には豊水橋に戻ってくるんじゃないかって本部の人が話してた。
え…400kmを18時間で走っちゃうんですかΣ(´∀`;)
きっとあのペースでずっと走ってるんだな…世の中にはとんでもない人がけっこういる。

千切れて一人旅になってから渋川からの登り区間に入る。
心拍数を気にしながら淡々と登る。調子に乗って、ルート表示させてなかったらコースミスをしたw

この頃には雨は上がっていて走っていて気持ちよかった。
途中見たことある景色に出くわして、ひょっとしてデジャヴ?と思ったけど、
実際に来たことある場所だった。多分バイクで来たけど誰と来たか覚えてない。
登った先のせり出した崖の上から見る利根川が綺麗だった覚えがある。
 棚下不動の滝 10:58

 今日は、チャリで来た!エンジン付きの乗り物で来た場所にチャリで来たんだ。
と感動に浸った。
この後に越生あたりで少し一緒に走ったペダルファーのお方と再開し、タロウ会長やアタック299の話をしながら進んだ。
ブリーフィングで注意のあった場所で案の定ひっかかってたら、別の方が追いついてアドバイスしてくれたので迂回することができた。
今回は完全にGPSに頼ってキューシートを持っていかなかったんだけど、やはり必要だということを身をもって経験した。注意ポイントがキューシートの○○番て言われても全然分からないのだw

雨が降ってないと景色を楽しむ余裕も出てくる。
深い緑と霞んだ景色が綺麗だった。
 
通過チェックの道の駅まで残り5kmだったけど、補給が足らなかったらしく
余り力が出なかったので省エネ走行。こまめに補給しないとダメですね。
途中アンパンを一欠片落としたのが痛かった。

 水上町水紀行館 12:48
 
着いた!132km地点の通過チェックでございます。
ブルベカードにスタンプを押して通過の証とするとのこと。


ブルベ常連のオジサマ達のお話を聞きながら渋川の人お薦めのダムカレーを食べる。
なるほど、ご飯でせき止めてあるのか…
それだけか(´・ω・`)

 食事を済ませ、己の軽量化をこなし、Twitterで脚は充分残ってるからDNFしないかもと
威勢のいいことを呟いて外に出た。

ザーザー降ってますやん!
気力がグーーーンと下がったのを感じた。
やっぱり今日は降ったりやんだりで基本一日中雨なのね。
超弱気になる自分…
雨、夜の山、夜通しの走行

不安要素がてんこ盛り。特にずぶ濡れのまま夜の山で 仮眠をとるのが全く想像できなかった。
足はふやけ過ぎて痛いし、替えの靴下を持ってきて入るがまたどうせすぐ濡れて同じ事になると思うとモチベーションがだだ下がり。
人間、水に何時間も足を漬けてると心まで弱ってくる。
雨のバカヤロー。
明日は1時過ぎに上野へ行かないと行けないし、仮に完走できてもキツいことになるなぁと思い10分以上外の雨を見ながら考え込んだ。

結果、リタイヤを決意。
スタッフの方に伝えると、「ここまで来たのにモッタイナイよ 」とか励ましのお言葉をいただいた。十分承知してるけど、どうしても不安が拭えない。そこでまた雑談しながら5分以上考えて、リタイヤを再度決意w
本部の人へ伝えてもらった。

僕のアタック奥利根はここで終了しました。
敗因は、雨対策が甘かったことと臆病風に吹かれたことです。
どうぞ、笑ってやってくださいな。


敗走編

輪行は嫌いなので、輪行袋は持ってきてるけどメカトラとか余程のことがない限り自走で帰るつもりいたので来た道を戻ることにした。
道の駅を目指すランドヌールを反対車線から応援しながら南下した。

復路は一度も雨が止まなかったw
まぁ、雨降夜の山よりマシだろうと思いながら走った。
来る途中に気になってた高崎名物?の焼きまんじゅうを食べるためにみちくさ。


 
中にアンコが入ってます。
店のおばちゃんがずぶ濡れのオイラにもイスと温かいお茶を与えてくれて
嬉しかった。まんじゅうも美味かった。祭りで必ず買うほど焼きまんじゅう好きの自分であります。
 
行きとは道をちょっと変えて17号で帰った。これをずっと真っ直ぐいくと地元に帰れるけど、豊水橋に車を止めているのでそちらに戻らなければなりません。

 
高崎まで46kmという数字を見て少しうんざりした。
ツルツルのアスファルトは路面に水が溜まりやすく、トラックにたくさん引っ掛けられた(´∀`;)
 口の中がジャリジャリです。

最近見た水曜どうでしょうで知ったマルシン(蕎麦屋の出前バイクの後ろに付いてる器具等を売ってるメーカー)のお店があったのでつい立ち止まった。
 


足が痛すぎてどうにも我慢ならなくなったので、屋根付き駐車場を
ちょいとお借りして靴下交換
 
ドザえもんも足みたいに真っ白です…我ながら気持ち悪いと思った。
もっと早く変えれば良かった。
靴下の上にビニール袋を履いて口を縛った。けっこう効果あるかと思ったけど、
1時間ぐらいしか持たなかった…水はけゼロなので諸刃の剣だった。
降雨時のシューズ問題、思ってたより深刻です。どうにかいい方法を見つけなければ。

途中、ガーミソの充電が切れそうになったので9600mAhもの容量を誇るバッテリーを接続。Power master Power Pac 

最後はスチャスチャ、ダラダラと走りやっとこさ豊水橋に帰還。
21時前だったと思う。

DNFも楽じゃない。

コーラ、お菓子、お姉さんのお手製味噌汁をいただきました。
完走して飲むのが最高なんだけど、リアタイヤでも美味かった。
スタッフの方の優しさと自分の不甲斐なさでちょっとセンチメンタルな気分になったジャーニー。
 

スタッフの皆様、一緒に走っていただいた皆様、Twitterで励ましてくれた皆様、
本当にどうもありがとうございました。

またこのコースをリベンジさせていただこうと思います。メインの坤六峠と金精峠を走ってないし。
でも梅雨開催なのかな?w

この反動もあって、スーパーアタック奥志賀をエントリーしちゃいましたw
さて、どうなることか。

8 件のコメント:

  1. スーパーアタック、エントリーしたん
    ですね( ̄ー ̄)ニヤリッ
    6:00スタートですか?
    頑張りましょう!

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    1. HINAさんが絶賛するから気になってました。
      ブルベ始めようと思った憧れのドMコースですw
      6:00スタートです!強い心をもって頑張ります(・∀・)

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  2. お疲れ様でした、DNFも楽じゃないですよね(笑)
    途中ご一緒させて頂いたペダルファージャージ着ていたmezatakuです。
    迂回路では道案内ありがとうございまいた。

    シューズの雨対策は「しない」が一番ですよ。
    結局どんな対策してもビチャビチャになりますから。
    雨があがれば走ってるうちに乾きますしね。

    DNFポイントがない奥志賀、頑張ってください!

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    1. mezatakuさん、コメントありがとうございます。
      その節はお世話になりました。

      なるほど、雨対策をしないという手もあったんですね。
      確かに中途半端に対策してると水が抜けないし乾かないしで
      踏んだり蹴ったりでした…

      そう、奥志賀は逃げ場がないんですよねw 怖いけど頑張りますっ。

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  3. お疲れ様でした。
    同じ日に富士山スバルラインをのぼりましたが
    五合目でズブ濡れになりました。
    靴の中が水浸しだと不快ですよねw

    スーパーアタックでお会いできるといいですね!私は4:00スタートです。

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    1. OKBさん、ありがとうございます。
      不快指数半端ないです。ふやけ過ぎると痛くなるっていうのを
      初めて経験しましたw

      あの狂ったコース、共に完走したいですね!自分は6:00スタートなので
      追いつけるか分かりませんがw

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  4. 水紀行館でDNFして自走で帰る方と14:00頃入り口でお会いしましたが・・それより速いですね、たぶん
    それにしても、帰りあそこから自走で帰るってすごいことですね。
    同じパワーできっと坤六も金精峠も行けっちゃったんではないでしょうかね。金精峠からはずっと下りでしたから・・
    お会いしたときは、よろしくです。

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    1. MuAuanさん、コメントありがとうございます。
      それが自分ですw MuAuanさんは、「こんなの雨のうちに入りませんよ~」って仰ってた気丈な方ですかね!
      山で雨の夜を越すよりマシだと考えながら埼玉へ逃げました。
      来年は坤六も金精峠も味わいたいです。
      埼玉メインで参加してますので、こちらこそよろしくお願いします。

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